牙狼<GARO>紅蓮ノ月は、登場人物を知ればさらに面白くなる!

平安時代イメージ

現在放映中の最新TVアニメシリーズ「牙狼<GARO>紅蓮ノ月」
時代設定は平安時代中期(900年台後半)で、登場人物にはそれぞれモデルとなる実在の人物がいます。

モデルとなった登場人物を知ると、さらに紅蓮の月を楽しめますよ!

雷吼=源頼光

雷吼のモデル、源頼光(みなもとのよりみつ)については以前書いていますので、そちらを御覧ください。

星明(セイメイ)・安倍キヨメ

物語上は、安倍晴明(あべのせいめい)の孫娘という設定ですがモデルとなる人物はいない模様です。

金時(きんとき)=坂田公時(さかたのきんとき)

金太郎伝説のモデルになった人物。
伝説では、足柄山(神奈川県と静岡県にまたがる金時山)で育ち、天延4年(976年)、足柄峠にさしかかった源頼光と出会い、その力量を認められて家来となり、京にのぼって頼光四天王の一人となる。その後の大山の酒呑童子退治にも参加。
藤原道長に仕えた下毛野公時という優秀な近衛兵が金太郎伝説のモデルらしいです。

源頼信(みなもとのよりのぶ)

源頼光(雷吼)の腹違いの弟。
藤原保昌とともに、道長四天王の一人と称される。
直系の子孫に、後に鎌倉幕府を開く源頼朝がいる。

多田新発意(ただのしんぼち)・源満仲(みなもとのみつなか)

源頼光(雷吼)、源頼信の父。
武官貴族として藤原摂関家につたえる。
出家後に多田新発意と呼ばれる。

藤原道長(ふじわらのみちなが)

この時代の絶対的権力者。後に摂政(天皇の後見人)。藤原北家。
地位を固めつつ、政敵である一族の甥藤原伊周を追い落とす。
その後は娘を次々と天皇家に嫁げせ、地位を固める。

物語上では冷酷無比な人物として描かれていますね。

藤原保輔(ふじわらのやすすけ)・袴垂

藤原南家、右京大夫・藤原致忠の子。
官人(役人)として務めていたが、盗賊として有名で、傷害事件等を度々起こし、捕らえられ獄中死。捕まる際に自分の腹を斬り内蔵を引きずりだしたとされ、これが後の切腹につながったと言われているそうです。

物語では名を捨て義に生きる姿勢が見えて、藤原南家に伝えられた白蓮騎士ザンガの称号を受け継いで魔戒騎士となりますが、史実ではかなりの悪党という感じです。

但し、実際は保輔と袴垂は別人と考えられているそうです。

藤原保昌(ふじわらのやすまさ)

保輔の兄。道長四天王の一人。
物語にも登場する和泉式部と藤原道長の薦めで結婚したそうです。

四条公任(しじょうきんとう)=藤原公任(ふじわらのきんとう)

関白太政大臣藤原頼忠の長男。藤原北家。
道長との関係は良好だったようで、一条天皇を支える。

物語でも道長に寄り添うように描かれていますね。

安倍晴明(あべのせいめい)

説明不要かとも思いますが、陰陽師としてあまりに有名ですよね。
当時の陰陽道は時代の最先端をいく学問で、天文学・科学・呪術・占い等を体系的にまとめたものだとされています。

元々は、物語にも登場する賀茂保憲の父忠行に師事しその門下生であったという記録があるそうです。

蘆屋道満(あしやどうまん)・道摩法師(どうまほうし)

芦屋道満は、安倍晴明のライバルとして知られる陰陽師です。
安倍晴明が藤原道長のお抱え陰陽師だったのに対して、芦屋道満は道長の政敵藤原頼光お抱えだったそうです。
晴明との対決に破れ、追放されたという説と物語でも描かれたように道長に呪詛をかけた県議で追放されたという説もあるようです。

物語では、道摩法師が芦屋道満に名を譲ったとして描かれていますが、同一人物という説と別人という説があるようです。

和泉式部(いずみしきぶ)

和泉守・橘道貞の妻であったが、天皇家の皇子との恋愛遍歴が多く、歌人としても有名。
後に、藤原保昌の妻となる。

物語では人脈を駆使し情報を売る存在。

今後も新しい登場人物が現れた場合は追加していきます。

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